itosui: 2007年12月アーカイブ

自分が鬱であるかどうかは,実際には自分ではよくわからないことが多いものです。
目に見える絶対的な症状のある身体的な病気と違って,鬱などの精神的な病気の症状というのは
ひとによって違ったり,また診断がとても難しいものです。
では,鬱の診断とはどのようにすればよいのでしょう。また,鬱の診断の際にチェックする
項目にはどのようなものがあるのでしょうか。

鬱の診断として,いろいろな質問に答えていくというものがあります。では,鬱の診断の時に
聞かれる質問とはどのようなものがあるでしょう。
例えば,鬱の診断の質問として聞かれることが多いものは,「些細なことで泣いてしまったり,
また泣きたくなったりするかどうか」などがあります。
鬱の人というのは,気分が沈んでしまうと何もかもが駄目な気がして落ち込んでしまうもの
なのです。そのため,この質問に「いつもそうである」と答えた人であれば,鬱の診断的には
鬱の可能性があるということになります。

その他の鬱の診断の際の質問には「特別な理由もないのに,最近疲れている」というものが
あります。鬱の症状のひとつに,とても疲れやすいというものがあるのです。そのため,
この質問が当てはまる人であれば鬱の診断としては鬱の可能性があるということになります。
そのほかに,「自分はいらない人間である」「自分が死ねばまわりがラクになるはずだ」
など,とても悲観的な内容の質問が鬱の診断の際にはされることが多いです。

このような鬱の診断を自分でできる質問などもありますが,基本的には「自分は鬱かも
しれない」と思った場合には,病院にいって鬱の診断をしてもらうほうがよいでしょう。
しかし,気分が落ち込んでいる鬱の人は,鬱の診断に行くのもおっくうな場合がとても多い
ものです。
また,鬱の診断に病院などに行って,「鬱である」と鬱の診断をされた場合,余計に落ち込んで
しまうことも多いようです。

鬱は,特別な病気ではありません。誰もが簡単にかかる可能性がある病気なのです。
もし,鬱かもしれないという症状が気になるのであれば,自分での鬱の診断を当てにせず,
きちんと病院に行き,鬱の診断をしてもらいましょう。
そしてもしも,鬱の診断で「鬱である」と診断された場合には,できるだけ早く治療を
始めることが,鬱をきちんと治すうえでとても重要です。
軽い鬱のうちに治しておくことが,たいせつなのです。
また,周りで「鬱病かもしれない」という症状を持って悩んでいる人がいたら,
鬱の診断を受けにいくように説得してあげましょう。

自分が鬱であるかどうかは,病院などに行って「鬱の診断」を行ってもらうことにより,
わかります。
しかし,病院に行くまでに「わたしは鬱なのだろうか」と疑問を抱いた時などに,軽く
鬱のチェックができるととても便利です。
そのような鬱のチェックの方法はあるのでしょうか。

自分が鬱かどうかわからない場合に,早めに鬱のチェックを自分で行うことで,「自分は鬱で
ある」ということを早期発見できるので,そのぶん治療も早く受けることができます。
鬱のチェックのポイントとしては,「とても憂鬱な気分になってしまって,何に対しても
興味が湧かず,やる気が起きてこない」というものがあります。これは,鬱の症状の中でも
比較的多くみられるものです。
また,「最近,なかなか眠ることができないのに朝早く目覚めてしまう」ことや,「この頃,
食欲が湧かない」などの鬱のチェックのポイントもあります。
これらの鬱のチェックのポイントは,一見少し体調が良くないだけですぐ治ってしまいそうな
ものだと見過ごしてしまいがちです。しかしこれらの鬱のチェックの項目は鬱という症状の
初期症状によく見られるものです。もし,上記のような鬱のチェックの項目に当てはまるものが
2,3ケ月ほど経ってもまだ症状が続いているようであれば,鬱という病気である可能性が
高いと思ってよいでしょう。

さらに,その他の鬱のチェックの項目もあります。
「朝,目覚めた時の気分が非常に落ち込んでいる」という鬱のチェックのポイントや,
「人と話しをする気が起きないし,新聞などを見る気もしない」という鬱のチェックも
あります。これらの鬱のチェックの項目も,鬱の人の症状によく見られるものとして知られて
います。
上記の鬱のチェックの項目に加えて,頭痛がしたり耳鳴りがするなどの身体的な症状も,
鬱の症状によく見られるものです。
その他にも,鬱のチェックの項目はいろいろとあります。
このような,鬱のチェックの項目のことを,「ツング変法」といいます。
この鬱のチェックの項目「ツング変法」で,鬱のチェックをすることにより,重度の鬱に
なる前に気付くことができ,病院へいくなどの処置を取ることができます。

この鬱のチェックの「ツング変法」では,20項目の鬱のチェックのリストがあり,それに
「いつもそうである」「時々そうである」「たまにそうである」「滅多にそうではない」
などで答えていくものです。
そして,「いつもそうである」を4点として,それぞれ3点,2点,1点と点数をつけていき,
最後に40点以下であれば欝の心配はなし,60点以上であれば重度の鬱である,などで
鬱のチェックをすることができます。

鬱という心の病は,本当に辛いものです。しかしだからこそ,鬱の克服のためには,
ひとりで悩んでいても何もはじまらないのです。
鬱の克服をするためには,まず自分が欝であるということをきちんと認識するために,
鬱のチェックをおこなってみたり,欝の克服をするために病院に行くことです。
鬱は,放っておくとどんどん重度になっていくことがあります。
ひどい場合,ひとりで悩んでいることに耐えられず,命を失ってしまうこともあるのです。
鬱の克服は,必ずできます。鬱の克服には時間がかかるかもしれません。しかし,信じて
治療をすることにより,鬱の克服は必ずできるのです。

鬱の克服をするためには,病院へ行き,薬を貰い治療を受けることが大切です。
また,鬱の克服のために,カウンセリングセラピーなどをすることもおすすめします。
カウンセリングセラピーで,自分の鬱になった原因などがわかったり,将来に希望が持てたり,
なによりどんどんため息の数が減ってきたりすることがあるようです。
鬱の克服をするには,自分一人ではなく,このようなカウンセリングセラピーの先生などと
一緒にいろいろな話しをすることが有効です。

鬱の克服は,焦ってはいけません。「早く治せるように頑張ろう」などと気負うことも,
鬱の克服にはあまりよくありません。
気楽に,それでいて医師などを信頼して,きちんと欝の克服のための約束などを守りましょう。
鬱の克服には,時間がかかります。良くなったと思っても,また急に波が来て鬱がひどくなる
かもしれません。しかし,これだけは覚えておいてください。
鬱の克服をすることは,可能なのです。

鬱の克服をするためには,薬の療法はもちろん,催眠療法なども試してみるとよいでしょう。
鬱の克服をするために,軽いトランス状態になり,何が鬱の原因になっているのかなどを
見ていくのです。
そして,それらの問題をひとつひとつ,ゆっくりと解決していくことにより,気持ちが
ラクになっていったり,鬱の克服が出来たとおもっても,またすぐに鬱が再発していた人も
ふっと良くなったりすることがあります。

また,鬱の克服のためには,家族などの周りの人の協力が必要な場合も少なくはありません。
出来れば,鬱であることを家族などに理解してもらって,鬱の克服のために共に協力して
もらうことができればよいでしょう。

鬱の克服は,治療を初めてすぐに効果がでる人もいれば,なかなか効果があらわれてこない
人もいるかもしれません。
しかし,諦めずに,根気強く長い目で鬱の治療を行いましょう。
鬱の克服は,必ずできるのですから。



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